auひかりマンションタイプVを解説【2021年版】料金や速度、個別型など

KDDIが運営しているauひかりマンションタイプVは、速度と料金のバランスが優れた光回線サービスとしてユーザーからの評判も良く、かつては人気でした。
しかし、個別型にて16契約以上をしていると、ピーク時の通信速度が遅くなり不満が出てしまっています。
では、なぜauひかりマンションタイプVは工事面でのメリットがあるにも関わらず、次第に敬遠されてしまうようになったのでしょうか。
VDSL方式が長らく進化していなかったことが原因であって、新たにタイプG(V契約)が登場したことにより変化が訪れています。
今回はauひかりマンションプランVについて紹介します。
auひかりのマンションプラン

まず、auひかりマンションプランの基本的な情報を解説します。
キャッシュバックや工事費無料などの特典も多いので確認してみてください。
auひかりのマンション料金プラン

まず、auひかりのマンションプラン料金を解説します。
auひかりではフレッツ光などの光回線サービスとは違い、マンション・アパートなどの建物の設備によって利用プランが変わります。
また、人気のお得プランでは、2年間の契約期間となっており、途中解約する場合には契約解除料が7,000円かかります。
プラン名 | 月額料金 |
---|---|
タイプV | 3,800円 |
タイプE(8契約以上) | 3,400円 |
タイプE(16契約以上) | 3,700円 |
タイプG(8契約以上) | 3,800円 |
タイプG(16契約以上) | 4,100円 |
マンション ギガ | 4,050円 |
マンションミニ ギガ | 5,000円 |
auひかりのマンションプランの工事費

auひかりマンションプランを導入する際にかかる工事費を解説します。
工事費用は30,000円と高額な費用がかかりますが、工事費が割引されるキャンペーンがあるので、途中解約をしない限りは実質無料で利用できます。
新規契約の他にも他社からの乗り換えでも対象になります。
一括払いの工事費(初期費用含む) | 30,000円 |
---|---|
分割払いの工事費(初期費用含む) | 1,250円×24カ月 |
初期費用相当割引 | -1,250円×24カ月 |
auひかりのマンションプランのキャッシュバック

auひかりでは新規契約、他社からの乗り換えの際に、キャッシュバックを受ける事ができます。
かなり高額なキャッシュバックを受け取る事ができるので、チェックしてみてください。
ただ、注意点として、auひかりを申し込む窓口によっては、キャッシュバックの適用条件が複雑だったり、受取時期が1年後だったりなどがあるので、気を付けてください。

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auひかりマンションタイプVは無派遣工事可能な方式として注目を集めていた

auひかりマンションタイプには、光配線方式を採用したギガマンション・ミニギガ・タイプFと各部屋へは電話線を使ったVDSL方式が採用されていました。
他にもタイプEといったLAN配線方式もありますが、多くのマンションではMDF室と呼ばれる電話線を束ねて収納しておく部分から部屋まで配線します。MDF室から各部屋までの配線として、光ファイバー線を個別に引き込み工事を行うか、既存の電話配線を流用するかという違いが問題です。
auひかりマンションタイプVは、導入する際に各部屋まで新たに新設配線をする必要が無い点が最大のメリットとなります。
auひかりマンションタイプVはVDSL方式を採用している
auひかりマンションタイプVは、VDSL方式を採用している固定インターネット通信です。
大規模マンションほど壁の中の配管を経由して新設の光ファイバーケーブルを通すことが難しいので、既存の電話線を流用できるメリットが大きくなります。マンションのMDF室までは外の電柱から光ファイバー線を引き込み、MDF室内にVDSL集合装置を設置すれば各部屋までの個別配線が不要です。
auひかりマンションタイプVは、VDSL方式を採用したauひかりマンションタイプのうちでUR都市機構以外の一般的なマンション向けの商品名となります。マンション全体で管理組合を通して一括申し込みする一括プランは主に分譲マンション向けです。auひかりマンションタイプの多くは、個別型と呼ばれる部屋ごとに契約する方式が採用されています。
auひかりマンションタイプVはVDSL集合装置の種類により複数の速度が存在する
auひかりマンションタイプVは、VDSL集合装置のアップグレード有無により速度面で複数のタイプが存在しています。現在残っているauひかりマンションタイプ個別型のプランは次の4通りです。
契約プラン | 下り最大速度 | 上り最大速度 |
---|---|---|
タイプG(G契約) | 664Mbps | 166Mbps |
タイプG(V契約) | 100Mbps | 100Mbps |
タイプV | 100Mbps | 35Mbps |
都市機構DXタイプV | 70Mbpsまたは100Mbps | 30Mbpsまたは35Mbps |
上記プランの中でタイプVに関して、下り速度100Mbpsの時には上り速度35Mbpsです。
しかし、一部古い契約が残っているマンションでは、下り70Mbps・上り30MbpsというタイプVの料金から50円引きとなるプランを使用している世帯があります。
auひかりマンションタイプVは、長らくNTT東西が提供してきたVDSL方式よりも上り速度の最大値が遅いという問題を抱えて来ました。

下り速度は、ネット視聴やYouTubeの動画を見たりなど、通常使いでの速度で、上り速度はSNSのアップなど利用者側がネットに情報をアップロードする場合の速度の事です。
電話番号の同日切り替えを希望しなければ無派遣工事を選択できる
auひかりマンションタイプVを契約する最大のメリットは、固定電話の電話番号に関して同日切り替えを希望しなければ無派遣工事を選択できる点です。
光ファイバー回線の工事は立ち会いが必要となる最大の理由は、光ファイバー線自体の新設を伴うからです。
しかし、VDSL方式ならばMDF室内にあるVDSL集合装置への接続を行うだけで済むので、宅内に入って工事を行う必要がありません。別便にて届くVDSLモデムを接続すればインターネット回線が接続出来ます。
電話番号の同日切り替えを行う場合のみ派遣工事となる
NTT東西地域会社のアナログ電話回線から番号を引き継いでauひかり電話サービスを利用する場合には、VDSLモデムを接続して1週間程度待つだけで自動的に切り替わります。
しかし、既にNTT東西地域会社の光ファイバー回線を利用している場合には、同日切り替えを行わないと一旦NTTアナログ電話へ戻さなければ電話番号の同番号による切り替えが出来ません。
MDF室内でのVDSL集合装置切り替えと同時に電話局内での番号移行も済ませる必要があり、マンションと電話局内の同時工事を行うために派遣工事となります。
auひかりマンションタイプVはVDSL集合装置によりプラン名称と速度が様々
auひかりマンションタイプVは、VDSL集合装置の性能とマンションの種類によりプラン名称と速度が複数分離しています。
タイプVと都市機構DXは基本的に一般的なマンションの個別型か、UR都市機構のマンションかといった違いしかありません。
しかし、VDSL集合装置は時代とともに新たな規格が登場していて、VDSLからVDSL2対応となりG.fast対応集合装置へと進化しています。auひかりマンションタイプVの契約数がまだ多いものの、次第にauひかりマンションタイプG(V契約)へと切り替わっている所が増えている状況です。
auひかりマンションタイプVはタイプG(V契約)と何が異なるのか

auひかりマンションタイプVは、光ファイバー線がMDF室にあるVDSL集合装置に接続されています。接続されている光ファイバー回線の速度は、100Mbpsのタイプと1Gbpsのタイプという2つ存在していて、どちらになっているのか公開されていません。
では、auひかりマンションタイプVのVDSL集合装置が密かにG.fast規格に置き換わっているとしたら何が起きるでしょうか。
いつの間にかauひかりマンションタイプVからタイプG(V契約)へ切り替わっている例が少なくありません。
共用部のVDSL集合装置交換によりプラン名が変わる
my auから契約内容を確認した際に、プランVと記載されているならばタイプGのエリアには入っていないか、VDSL集合装置が交換されていません。
しかし、プランG(V契約)となっているならば、気づかないうちにVDSLの転送能力がアップグレードされている可能性があります。
インターネットが一時的にマンション内で使えなくなる時間帯があるという連絡チラシがポストに投函されていれば、G.fastと呼ばれる高速通信に対応した装置への切り替えタイミングと一致します。
契約変更とモデム交換でアップグレード可能
auひかりマンションタイプVとタイプG(V契約)では、次のような違いがあります。
比較項目 | タイプV | タイプG(Vプラン) |
下り最大速度 | 100Mbps | 100Mbps |
上り最大速度 | 35Mbps | 100Mbps |
VDSL集合装置 | VDSL2規格まで | G.fast規格対応 |
宅内モデム | VDSLモデム | VDSLモデム |
接続光ファイバー線 | 100Mbps線または1,000Mbps線 | 1,000Mbps線 |
MDF室に設置されているVDSL集合装置へ接続されている光ファイバー線の速度が変更されていて、VDSL集合装置が交換されているかどうかの違いが重要です。
VDSLモデム自体を交換していなくても、上り回線速度については契約内容がプランG(V契約)に切り替わっていれば最大値引き上げが行われています。
2年縛りの有無でプラン変更するか決めよう
auひかりマンションタイプVの契約を行っている際には、必ずしもプランG(V契約)へと自ら申告して変更しなくても問題有りません。
なぜなら、auひかりマンションタイプVの契約方法として、2年縛り無しの標準契約を行っている場合には料金が変わらないメリットがあるからです。
2年縛り有りの契約を行っていれば、auひかりマンションタイプVからタイプG(V契約)へ変更すると料金が変わらずに上り回線速度の最大値が上がります。
8契約と16契約で料金が300円変わる
auひかりマンションタイプVには、個別型の申し込みを行う際に8契約と16契約以上という2種類が存在することに気がつくはずです。
16以上契約ならば月額3,800円という料金に対して、8契約は月額4,100円と300円割高となります。ポイントとなるのは、VDSL集合装置に接続される世帯数に違いがあるという点です。MDF室に設置されたVDSL集合装置は各部屋からアクセスが集中した場合に分散して平均化された速度でアクセスが行われるようになっています。
光ファイバー線1本を複数の世帯数で共有することになるので、部屋数が多く平均速度が落ちやすい16契約以上の方が8契約よりも料金設定が安くなるわけです。
auひかりマンションタイプVは徐々にタイプG(V契約)に置き換わる

auひりマンションタイプVは、MDF室へ接続されている光ファイバー線の速度アップとVDSL集合装置の交換によりタイプG(V契約)へと徐々に置き換わります。
なぜなら、契約者にとっては速度アップを行っても料金が変わらないというメリットがあるからです。G.fast規格を使った高速契約はまだ始まったばかりとなるので、対応可能なプロバイダ数が少なくタイプG契約の提供エリア拡大待ちの状況が暫く続きます。
まとめ

この様にauひかりマンションタイプVは、徐々に利用しやすくなっています。
元々、auひかりは料金と速度のバランスも良い光回線サービスですので、ぜひ検討してみてください。

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