auひかりマンションタイプVを解説【2022年版】料金や速度、個別型など
KDDIが運営しているauひかりマンションタイプVは、速度と料金のバランスが優れた光回線サービスとしてユーザーからの評判も良く、かつては人気のサービスでした。
しかし、現在では新しいタイプであるタイプG(V契約)や他社光回線サービスが登場しており、最大通信速度が遅いauひかりのマンションタイプVにメリットを感じている人が少なくなったことも事実です。
そこで今回は、以前人気だったauひかりマンションプランVについて紹介します。また、auひかりのマンションプランの概要やタイプG・タイプVの違いなども解説するので確認してみてください。
auひかりのマンションプラン
まず、auひかりマンションプランの基本的な情報を解説します。
キャッシュバックや工事費無料などの特典も多いので確認してみてください。
auひかりのマンション料金プラン
まず、auひかりのマンションプラン料金を解説します。auひかりでは、マンション・アパートなどの建物の設備によって利用できるプランが異なり、8種類のプランが用意されています。
また、人気のお得プランでは、2年間の契約期間で月々の料金が安い代わりに途中解約する場合には契約解除料が7,700円(税込)かかることは注意したいポイントです。なお、お得プランで利用した場合の料金プラン一覧を以下になります。
プラン名 | 月額料金 |
タイプV | 16契約以上:4,180円 8契約以上:4,510円 |
タイプG | 16契約以上:4,180円 8契約以上:4,510円 |
都市機構 | 4,180円(東日本/西日本DX) |
都市機構G | 4180円(東日本/西日本DX-G) |
タイプE | 16契約以上:3,740円 8契約以上:4,070円 |
タイプF | 4,290円 |
ギガ | 4,455円 |
ミニギガ | 5,500円 |
表の通り、タイプVの場合は契約年数による月額料金の違いがなく、同じマンション内でauひかりマンションを契約している数によって料金が異なるので注意しましょう。
auひかりのマンションプランの工事費
auひかりマンションプランを導入する際にかかる工事費を解説します。
工事費用は33,000円(税込)と高額な費用がかかりますが、工事費が割引されるキャンペーンが実施されているため、途中解約をしない限りは実質無料で利用できます。
新規契約の他にも他社からの乗り換えでも対象になります。
一括払いの工事費(初期費用含む) | 33,000円(税込) |
分割払いの工事費(初期費用含む) | 1,434.4円(税込)×23カ月 |
初期費用相当割引 | 初回:1,443円(税込) 2ヶ月目〜22ヶ月目: 1,434円(税込)割引 |
auひかりのマンションプランのキャッシュバック
auひかりでは新規契約、他社からの乗り換えの際に、キャンペーンを適用することによってキャッシュバックを受ける事ができます。
かなり高額なキャッシュバックを受け取る事ができるので、申し込む際には現在実施中のキャンペーンをチェックしてみてください。
ただし、キャッシュバックキャンペーンには受け取り期間や条件などが厳しく決められていることは注意したいポイントです。また、申し込み窓口によってもキャンペーン額や受け取り条件などが異なるため、自分が魅力をと感じた窓口で申し込みを行いましょう。
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auひかりマンションタイプVは無派遣工事可能な方式として注目を集めていた
auひかりマンションタイプには、光配線方式を採用したギガマンション・ミニギガ・タイプFと各部屋へは電話線を使ったVDSL方式が採用されていました。
他にもタイプEといったLAN配線方式もありますが、多くのマンションではMDF室と呼ばれる電話線を束ねて収納しておく部分から部屋まで配線します。MDF室から各部屋までの配線として、光ファイバー線を個別に引き込み工事を行うか、既存の電話配線を流用するかという違いが問題です。
auひかりマンションタイプVは、導入する際に各部屋まで新たに新設配線をする必要が無い点が最大のメリットとなります。
auひかりマンションタイプVはVDSL方式を採用している
auひかりマンションタイプVは、VDSL方式を採用している固定インターネット通信です。
大規模マンションほど壁の中の配管を経由して新設の光ファイバーケーブルを通すことが難しいので、既存の電話線を流用できるメリットが大きくなります。マンションのMDF室までは外の電柱から光ファイバー線を引き込み、MDF室内にVDSL集合装置を設置すれば各部屋までの個別配線が不要です。
auひかりマンションタイプVは、VDSL方式を採用したauひかりマンションタイプのうちでUR都市機構以外の一般的なマンション向けの商品名となります。マンション全体で管理組合を通して一括申し込みする一括プランは主に分譲マンション向けです。auひかりマンションタイプの多くは、個別型と呼ばれる部屋ごとに契約する方式が採用されています。
auひかりマンションタイプVはVDSL集合装置の種類により複数の速度が存在する
auひかりマンションタイプVは、VDSL集合装置のアップグレード有無により速度面で複数のタイプが存在しています。現在残っているauひかりマンションタイプ個別型のプランは次の4通りです。
契約プラン | 下り最大速度 | 上り最大速度 |
タイプG | G契約:664Mbps V契約:100Mbps | G契約:166Mbps V契約:100Mbps |
タイプV | 100Mbps | 35Mbps |
都市機構 | 100Mbps | |
都市機構G | DX-G:664Mbps DX:100Mbps | DX-G:166Mbps DX:100Mbps |
上記プランの中でタイプVに関して、下り速度100Mbpsの時には上り速度35Mbpsです。
auひかりマンションタイプVは、長らくNTT東西が提供してきたVDSL方式よりも上り速度の最大値が遅いという問題を抱えて来ました。
下り速度は、ネット視聴やYouTubeの動画を見るときなど、インターネットを通常的に使う場合に必要な速度で、上り速度はSNSのアップなど利用者側がネットに情報をアップロードする場合に利用する速度の事です。
下り速度は、ネット視聴やYouTubeの動画を見たりなど、通常使いでの速度で、上り速度はSNSのアップなど利用者側がネットに情報をアップロードする場合の速度の事です。
電話番号の同日切り替えを希望しなければ無派遣工事を選択できる
auひかりマンションタイプVを契約する最大のメリットは、固定電話の電話番号に関して同日切り替えを希望しなければ無派遣工事を選択できる点です。
光ファイバー回線の工事は立ち会いが必要となる最大の理由は、光ファイバー線自体の新設を伴うからです。
しかし、VDSL方式ならばMDF室内にあるVDSL集合装置への接続を行うだけで済むので、宅内に入って工事を行う必要がありません。別便にて届くVDSLモデムを接続すればインターネット回線が接続出来ます。
電話番号の同日切り替えを行う場合のみ派遣工事となる
NTT東西地域会社のアナログ電話回線から番号を引き継いでauひかり電話サービスを利用する場合には、VDSLモデムを接続して1週間程度待つだけで自動的に切り替わります。
しかし、既にNTT東西地域会社の光ファイバー回線を利用している場合には、同日切り替えを行わないと一旦NTTアナログ電話へ戻さなければ電話番号の同番号による切り替えが出来ません。
MDF室内でのVDSL集合装置切り替えと同時に電話局内での番号移行も済ませる必要があり、マンションと電話局内の同時工事を行うために派遣工事となります。
auひかりマンションタイプVはタイプG(V契約)と何が異なるのか
auひかりマンションタイプVは、光ファイバー線がMDF室にあるVDSL集合装置に接続されています。接続されている光ファイバー回線の速度は、100Mbpsのタイプと1Gbpsのタイプという2つ存在していて、どちらになっているのか公開されていません。
では、auひかりマンションタイプVのVDSL集合装置が密かにG.fast規格に置き換わっているとしたら何が起きるでしょうか。
いつの間にかauひかりマンションタイプVからタイプG(V契約)へ切り替わっている例が少なくありません。
共用部のVDSL集合装置交換によりプラン名が変わる
my auから契約内容を確認した際に、プランVと記載されているならばタイプGのエリアには入っていないか、VDSL集合装置が交換されていません。
しかし、プランG(V契約)となっているならば、気づかないうちにVDSLの転送能力がアップグレードされている可能性があります。
インターネットが一時的にマンション内で使えなくなる時間帯があるという連絡チラシがポストに投函されていれば、G.fastと呼ばれる高速通信に対応した装置への切り替えタイミングと一致します。
契約変更とモデム交換でアップグレード可能
auひかりマンションタイプVとタイプG(V契約)では、次のような違いがあります。
比較項目 | タイプV | タイプG(Vプラン) |
下り最大速度 | 100Mbps | 100Mbps |
上り最大速度 | 35Mbps | 100Mbps |
VDSL集合装置 | VDSL2規格まで | G.fast規格対応 |
宅内モデム | VDSLモデム | VDSLモデム |
接続光ファイバー線 | 100Mbps線または1,000Mbps線 | 1,000Mbps線 |
MDF室に設置されているVDSL集合装置へ接続されている光ファイバー線の速度が変更されていて、VDSL集合装置が交換されているかどうかの違いが重要です。
VDSLモデム自体を交換していなくても、上り回線速度については契約内容がプランG(V契約)に切り替わっていれば、上り通信速度最大値の引き上げが行われています。しかし、上り速度が上がれば安定してインターネットを接続できることに繋がるため、大きなデメリットはありません。
2年縛りの有無でプラン変更するか決めよう
auひかりマンションタイプVの契約を行っている際には、必ずしもプランG(V契約)へと自ら申告して変更しなくても問題有りません。
なぜなら、auひかりマンションタイプVの契約方法として、2年縛り無しの標準契約を行っている場合には料金が変わらないメリットがあるからです。
2年縛り有りの契約を行っていれば、auひかりマンションタイプVからタイプG(V契約)へ変更すると料金が変わらずに上り回線速度の最大値が上がります。
8契約と16契約で料金が300円変わる
auひかりマンションタイプVには、個別型の申し込みを行う際に8契約と16契約以上という2種類が存在することに気がつくはずです。
16以上契約ならば月額4,180 (税込)という料金に対して、8契約は月額4,510円(税込)と330円(税込)割高となります。この料金の違いで重要になるポイントは、VDSL集合装置に接続される世帯数に違いがあるという点です。MDF室に設置されたVDSL集合装置は各部屋からアクセスが集中した場合に分散して平均化された速度でアクセスが行われるようになっています。
そのため、光ファイバー線1本を複数の世帯数で共有することになるので、部屋数が多く平均速度が落ちやすい16契約以上の方が8契約よりも料金設定が安くなるわけです。
auひかりマンションタイプVは徐々にタイプG(V契約)に置き換わる
auひりマンションタイプVは、MDF室へ接続されている光ファイバー線の速度アップとVDSL集合装置の交換によりタイプG(V契約)へと徐々に置き換わります。
なぜなら、契約者にとっては速度アップを行っても料金が変わらないというメリットがあるからです。G.fast規格を使った高速契約はまだ始まったばかりとなるので、対応可能なプロバイダ数が少なくタイプG契約の提供エリア拡大待ちの状況が暫く続きます。
auひかりマンションタイプで利用するVDSLのプランは今後なくなる?
現在では光ファイバーを利用した光回線が一般的となっており、一部のエリアでは5Gbps・10Gbpsの速度でインターネットを利用できる場合も少なくありません。
また、電話線だけでインターネットを利用するADSL回線の終了を発表したサービスは増えており、NTT東日本・西日本では2023年1月をもって提供を終了する流れとなっています。
そのため、同じく電話線を活用するVDSLのプランは無くなっていくことを心配している方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、VDSLを利用しているユーザーは少なくないため、すぐにVDSLが終了する可能性は低いです。
しかし、NTT東日本・西日本をはじめとして、VDSLから光回線への切り替えを推奨しているサービスは多く、切り替えるためのキャンペーン・特典なども実施ているため、住んでいるマンションが光回線に対応した場合は、auひかりの光ファイバーを利用したギガプランへの乗り換えを検討してみるといいでしょう。
まとめ
この記事ではauひかりマンションタイプVについて解説しました。
auひかりではマンション向けの様々なプランが提供されていますが、タイプVはVDSLを利用するメインプランの1つと言えるでしょう。
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