Wi-Fiのスピードテストのやり方!おすすめサイトや見方、目安も解説します
パソコン・スマホで動画を見ていたら、急に再生が止まって読み込みが入り、途切れ途切れに再生されるようになってしまった。ネットサーフィンをしていたら、ページの読み込みに妙に時間がかかり、重く感じる。
こういう時は、もしかしてWi-Fi・インターネットの速度が遅いのか?と気になってしまいますよね。
Wi-Fiの回線速度を知りたい場合は、パソコン・スマホを使えば無料で簡単に調べることができます。
この記事では、インターネットの速度測定方法のおすすめのやり方。メールやネットサーフィン、動画を視聴する際の通信速度の目安について解説していきます。
また、スピードテストの結果で表示されるMbpsなどの見方。光回線なのにWi-Fiが遅いのはなぜか、といった疑問にも答えていきます。
この記事を読めば、Wi-Fiのスピードテストのやり方と見方。ネットサーフィンや動画を見る目安となる数値、Wi-Fiが遅い場合の改善方法が分かります。
Wi-Fi・インターネット速度の測定方法
Wi-Fi・インターネットの速度測定は、わざわざアプリやツールをダウンロードしなくても、パソコン・スマホのブラウザから無料で簡単に行うことができます。
Wi-Fiのスピードテストのサイトは検索すればいくらでも出てくるのですが、中でもおすすめなのは、下記の3サイトです。
測定結果の詳しい見方については後ほど解説しますが、事前に覚えておきたい点として、Wi-Fiの通信速度には下りと上りの2種類があり、基本的に重視するのは、下りの数値になります。
Wi-Fi・インターネット回線速度で重要なのは下り(ダウンロード)の数字
インターネット回線の速度を計測すると、ほとんどのサイト・アプリで下り・上りの2つの数字が表示されます。
サイトにもよりますが、測定結果は上や左など目立つ位置に表示されるのが下りの数値です。
通常なら上り・下りと書いた方が順が良い感じですし、測定結果も上り・下りを上や左から順に表示したほうが分かりやすく感じるでしょう。にもかかわらず、下り・上りという順になるのは、下りの方が重視される数値だからです。
下り(ダウンロード) | 上り(アップロード) | |
---|---|---|
用途 | ダウンロード、読み込み | アップロード、送信 |
使用例 | ウェブサイトの閲覧、メールの確認、動画の視聴 | 動画の投稿、メールの送信3段目右 |
Wi-Fiの回線速度で表示される下りの数値は、ダウンロードやメールを受信するときに使われる数字で、ウェブサイトを読む、動画を視聴する、メールを受信して読むといった場合に使用されます。
普段インターネットを使用するときに重要になるのが、下りの数字なのです。
上りの数字はアップロード・送信する際に使われる数字になります。動画を投稿する、メールを送信する場合に上りの数値が重要になるので、YouTubeに動画を投稿したい時にWi-Fiの通信速度が知りたい、という場合なら上りの数値も注意する必要があります。
Wi-Fi・インターネットの速度測定に一番おすすめなのはGoogle検索
Wi-Fi・インターネットの速度測定で一番おすすめのやり方は、Googleの検索窓に「スピードテスト」と打ち込むことです。
Googleの検索窓にスピードテストと打ち込むと、最上部にインターネット速度テストが表示されます。青いボタンの「速度テストを実行」をタップすると測定がスタートし、30秒程度で結果が表示されます。
左にダウンロード(下り)、右にアップロード(上り)が表示され、その下に高速・低速などの結果が表示されるので、利用の目安も分かります。
Wi-Fiの速度を計るのに最も手軽で、Googleの公式機能なので安心して利用できるのが、Googleスピードテストの魅力です。
Fast.com:インターネット回線の速度テスト
Fast.comは、動画配信サービスのNetflixが提供しているインターネット速度測定のサイトです。
Fast.comのページを開くとすぐにWi-Fi・インターネットの速度測定が始まり、数十秒で下りの結果が表示されます。
上りやPINGなどの詳しい数値を調べたい場合は、詳細をタップすると上の画像のように表示されます。
中央の目立つ数字が下り(ダウンロード)で、右下のアップロードの下の数字が上りの数値です。
Fast.com ではレイテンシの下にPINGの数字も表示されるので、オンラインゲームのためにWi-Fiの通信速度を知りたい場合に活用できます。
USEN:インターネット回線スピードテスト
USENのインターネット通信速度測定は、測定開始をタップすることでスタートできます。
左に下り(ダウンロード)、右に上り(アップロード)が表示され、その下にはPING・JITTERも表示されます。
また、USENのスピードテストでは測定結果の下に用途別の使用目安が表示されるので、一目で快適に利用できる範囲が分かって便利です。
目的別のWi-Fi・インターネット速度の目安
インターネットを快適に使用できる目安は、下記のようになります。
- メール:1Mbps
- ネットサーフィン:10 Mbpss
- 動画の視聴:20 Mbps
インターネットの利用目的がメールを受信して読む程度であれば、1 Mbpsもあれば十分です。
ネットサーフィンが目的の場合、テキスト中心か記事中に動画が挿入されているかなど開くページにもよるのですが、10 Mbpsあればストレスなくページの閲覧ができるでしょう。
動画を視聴する場合なら、20 Mbpsあれば、高画質の4k画質が楽しめます。
YouTubeの推奨画質は下記のようになっているので、理論上では5Mbpsぐらいあれば、1080pの画質で動画の視聴が可能です。
画質 | 推奨通信速度 |
---|---|
4k | 20Mbps |
HD:1080p | 5Mbps |
HD:720p | 2.5Mbps |
SD:480p | 1.1Mbps /td> |
SD:360p | 0.7Mbps |
Wi-Fiの通信速度を判断する場合、妥協するなら5 Mbpsあれば、一応の合格ラインと言えるでしょう。
ただし、高画質での動画視聴やオンラインゲームを楽しみたい場合は、目安で30Mbps程度まで必要になります。
Wi-Fiスピードテストの見方
Wi-Fiスピードテストで表示される基本単位はMbpsで、この数字が高いほど、Wi-Fiの通信速度が早くなります。
MbpsはMega bit per second(メガ ビット パー セコンド)の略で、読み方はメガビーピーエスとなります。
Mbpsは1秒間にどれぐらいのデータを転送できるのかを示す単位で、1Mbpsなら1秒間に1Mビットのデータを転送することが可能です。
光回線などでよくみる1Gbpsは、1000Mbpsになります。また、1Mbpsイコール1000Kbps、1000Kbpsイコール1000bpsです。
Wi-Fiのスピードテストで表示される単位はMbpsで、この数字が大きいほど良いと覚えておきましょう。
バイトはビットの8分の1
コンピューター関連でよくみられる単位にバイト(Byte)があり、バイトはビットの8分の1の数字になります。
バイトは(B)、ビットは(b)と表示されるので、違いに注意しましょう。転送速度を表す場合はビットが多いですが、バイトで表示する場合はMB/sという表記になります。
ビットが8つで1バイトを構成するので、ビットかバイトのいずれかが分かっていれば、計算でビット・バイトの数値を確かめることが可能です。
スピードテストで表示される場合、8Mbpsが1 MB/sとなり、10 MB/sと表示されていれば、80Mbpsということになります。
ゲームをするために回線速度が気になるならPING(ピン)にも注目
インターネット回線の速度を測定する場合、PINGが表示されるケースもあります。PINGはピン、もしくはピングと読み、単位はms(ミリセカンド)です。
PINGは回線に対する応答速度を表す単位で、特にオンラインゲームなどで重要な数字になります。 PINGの数値は低い方が良く、一般に50msを超えてしまうとゲームのプレイが厳しくなり、10msになると快適なプレイが可能になります。
PINGの数値が大きいとラグがひどくなり、ゲームのプレイがストレスになるので、ゲームのために回線速度を測定する場合はPINGが50未満かにも注意しておきましょう。
PINGと似たものとして、Jitter(ジッター)があります。Jitterはあまり気にする必要はありませんが、オンラインゲームをするのなら、この数値が小さいほど良いというのは、一応頭に入れおきましょう。
Wi-Fiのスピードテストの結果は平均ではないので注意
Wi-Fiのスピードテストで得らえる測定結果は、測定時点での結果になり、Wi-Fiの通信速度の平均が明確にわかるというものではありません。
Wi-Fiのスピードテストの測定結果は、測定したサイトにより異なるのが普通ですし、同じサイトで測定しても、測定した時間・端末によって結果が変わります。
上の画像は、2020年9月13日19:00にGoogleスピードテストでスマホ・パソコンを同時に測定したものですが、数値が同じでないのが確認できます。
測定した時にMbpsが低くても、それだけでWi-Fi環境が良くないと判断するのは早計です。単に利用が集中し、一時的にMbpsが下がってしまった可能性があります。
Wi-Fiの回線に問題があるかの判断は、自身が良く使う時間帯に回線速度を計測して、結果が利用目的の数値を下回る。もしくは5Mbpsを下回るようだと、後ほど解説する方法で改善が必要という目安になります。
光回線なのに遅い?と感じる理由
インターネット回線を光にしていると下り最大1Gbpsというケースが多いのですが、実際に測定してみたら結果がそれより低くなったという人は少なくないでしょう。
Wi-Fi・インターネットの回線速度の実測値が理論値を下回る理由は、あくまで最大速度が1Gbpsなだけだからです。
インターネット回線の最大速度は、ベストエフォート型という理論値です。ベストエフォート型とは、一定の条件でその速度が理論上出せるので、その速度が出せるように努力する、という意味になります。
ですので、実際のインターネット回線の速度は、理論値の3割から6割が出れば良い方です。光回線を使っていても、1 Gbps出るというのは、まずないと考えて間違いありません。
また、インターネット回線の速度は自分だけの環境で決まるものでもありません。インターネット回線の速度は、使う人が多ければその分混雑し、重くなってしまいます。
見たいサイトに人が集中していると、相手側のサーバーに負荷がかかり、快適な利用ができなくなるケースがあります。
インターネット回線の速度は自分だけの環境ではどうにもならないので、光回線だからといって速度に問題が起こらないわけではないので注意しておきましょう。
Wi-Fi・インターネットの回線速度が遅い場合の対処法
インターネットの回線速度が遅い場合、確認したいのは下記の7点です。
- Wi-Fiに接続している端末が多すぎないか
- ルーターと端末の距離
- 電波干渉を受けていないか
- 回線の混雑
- ルーターなど接続機器に問題がないか
- スマホ・パソコンなど端末のスペック
- プロバイダーの問題
回線速度が遅い場合の対処法1:Wi-Fiに接続している端末を減らす
Wi-Fiに接続している端末が多すぎると、インターネットの回線速度が遅くなってしまうケースがあります。
心当たりがある場合は、パソコンを一旦消す、使わないスマホのWi-Fi接続をオフにする。
家族でWi-Fiを共有している場合は、家族とWi-Fiの使用時間をずらしてみるなどすると、インターネット回線の速度を改善できる可能性があります。
回線速度が遅い場合の対処法2:ルーターと端末の距離を近づける
ルーターと端末の距離が遠すぎる場合、電波が届かず、インターネットの回線速度が遅くなるケースがあります。
この場合は、スマホなど端末をルーターの近くで使用できるなら試してみましょう。
個人宅で、1階、2階でWi-Fiを使用している場合は、可能ならルーターを階段の近くに設置すると電波が届くようになり、インターネットの回線速度が改善される可能性があります。
ルーターが遠く電波が届かない場合は中継器の設置も効果的ですが、まずはお金のかからない方法から試してみましょう。
回線速度が遅い場合の対処法3:電波干渉を受けないようにする
近くでWi-Fiを利用する人が多い場合や、電子レンジの近くでWi-Fiを使って端末を利用すると、電波干渉でインターネットの回線速度が遅くなるケースがあります。
電子レンジの近くから離れる、Wi-Fiにチャンネルが複数ある場合は、別のチャンネルに切り替えてみると、インターネットの回線速度が改善される可能性があります。
インターネット回線のWi-Fiと電子レンジは混線する場合があるので、同時に利用すると接続が不安定になる場合があります。
回線速度が遅い場合の対処法4:回線の混雑を避ける
平日の20時以降や休日はインターネットの利用者が増えるので、その分回線が混雑し、速度が遅くなる傾向にあります。
また、マンションなどの共有住宅で1本の回線を共有して使用するケースだと、同時に利用する人が増えるほど回線速度が遅くなります。
可能なら、混雑する時間帯に高画質動画の視聴など通信容量が多くなるインターネットの利用をしない。もしくは、混雑前に動画をダウンロードしておくなどしておくと、回線が混雑していても受ける影響は小さくなります。
回線速度が遅い場合の対処法5:ルーターなど接続機器を確認
ルーターに問題が起こっていたり、使用しているLANケーブルが規格にあっていないと、インターネットの回線速度が遅くなってしまう可能性があります。
ルーターに問題が起こっている場合は、ルーターを再起動すると症状が改善するケースが多いです。
また、LANケーブルの規格があっていない場合は、LANケーブルを規格にあうものに変更することで、インターネットの回線速度が改善される可能性があります。
回線速度が遅い場合の対処法6:スマホ・パソコンなど端末のスペックを確認
スマホ・パソコンのスペックによっても、インターネットの回線速度が遅くなるケースがあります。
基本的に、同じWi-Fiに接続していてもパソコンの方がスマホより回線速度が速くなります。端末のスペックもインターネットの回線速度に関係するので、古い端末を使用している場合は買い替えを検討した方がよいかもしれません。
複数のアプリ・ツールを使用している場合はそれがインターネットの回線速度を遅くしている可能性があるので、使っていないアプリは閉じてみるとインターネットの回線速度が改善される可能性があります。
回線速度が遅い場合の対処法7:プロバイダーの問題
自身の環境に問題がなくても、プロバイダーに問題が起きていて、Wi-Fiの通信速度が遅くなっているケースがあります。
自分にできる問題解決を試しても改善が見られない場合は、プロバイダーのホームページを確認して問題が起きていないか確認してみましょう。
まとめ
Wi-Fiのスピードテストは、下記のウェブサイトで簡単に行うことができます。
スピードテストで表示される数字で重要なのは、下り(ダウンロード)の数字です。下りの数値が5Mbpsあれば、動画の視聴ができます。
目的別の速度の目安は下記のようになります。
- メール:1Mbps
- ネットサーフィン:10Mbps
- 動画の視聴:20Mbps
- オンラインゲーム:30Mbps
インターネットが重いと感じたら、スピードテストで速度を計測し、自分の用途にあった数値が出ているか確認してみましょう。
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