WiMAXルーター「W06」と「WX06」を徹底比較!どっちがおすすめ?
WiMAXでは自宅でも外出先でもインターネットに接続できるモバイルルーターが使えます。モバイルルーターのうち、特に魅力なのが次の2機種です。
- Speed Wi-Fi NEXT W06(以下W06)
- Speed Wi-Fi NEXT WX06(以下WX06)
2機種のうち、速度を重視する人におすすめするのがW06です。なるべく長時間外で使いたい人にはWX06をおすすめします。
本ページではさらに詳しくW06とWX06の比較を行っていきます。「どんな共通点があるのか」「レンタルと購入とどちらが良いのか」などが気になる人も本ページをご参考ください。
WiMAXのサイトで確認したい場合は以下から確認してください。
W06とWX06の比較表
W06とWX06の主なスペックは次の表をご覧ください。
比較項目 端末名 | W06 | WX06 |
---|---|---|
発売日 | 2019年1月25日 | 2020年1月30日 |
製造元 | ファーウェイ・ジャパン | NECプラットフォームズ |
通信速度 | 下り最大1.2Gbps/ 上り最大75Mbps | 下り最大440Mbps/ 上り最大75Mbps |
通信モード | ハイスピードモード/ ハイスピードプラスエリアモード | ハイスピードモード/ ハイスピードプラスエリアモード |
対応エリア | WiMAX2+エリア/ au 4G LTEエリア | WiMAX2+エリア/ au 4G LTEエリア |
バッテリー容量 | 3,000mAh | 3,200mAh |
連続通信時間 | 約540分(標準設定) | 約690分(標準設定) |
サイズ | 約128×64×11.9mm | 約111×62×13.3mm |
重量 | 約125g | 約127g |
【W06とWX06の共通点】さまざまな面から徹底比較
まずはW06とWX06の共通点から詳しく分析していきましょう。
【主な共通点】
高速化の技術 | 4×4MIMO/ キャリアアグリゲーション |
---|---|
通信モード | ハイスピードモード/ ハイスピードプラスエリアモード |
対応エリア | WiMAX2+エリア/ au 4G LTEエリア |
WiFi規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯)/ IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯) |
同時接続台数 | 16台 |
WiFi接続設定 | 手動/WPS/QRコード/WiFi設定お引越し |
高速化の技術について
W06とWX06では「4×4MIMO」「キャリアアグリゲーション」といった2つの技術で高速化しています。
高速化の技術 | 特徴 |
---|---|
4×4MIMO | 基地局とルーターの送受信を4本のアンテナで行って高速化 |
キャリアアグリゲーション | 複数の帯域を利用して高速化 |
通信モードについて
W06とWX06では次の通信モードから選べます。
通信モード | 特徴 |
---|---|
ハイスピードモード | WiMAX2+方式のみの通常モード |
ハイスピードプラスエリアモード | WiMAX2+方式とau 4G LTE方式のモード |
ハイスピードモードではつながりにくいときに便利なのが、エリアの広いハイスピードプラスエリアモードです。ただし、ハイスピードプラスエリアモードに設定すると1,000円/月ほどのオプション料が発生することがあります。
通信モードの自動切替
W06には通信モード自動切替という機能が付いています。あらかじめ設定したデータ通信量になるとハイスピードプラスエリアモード→ハイスピードモードへ自動的に切り替えする機能です。
WiMAXでは使いたい放題のギガ放題プランであっても、ハイスピードプラスエリアモードには月間7GBの通信制限があります。(ハイスピードモードにはなし)通信制限がかかる前にハイスピードモードへ切り替えしたいときに便利な機能です。
一方、WX06では解除するデータ通信量の設定が行えます。あらかじめ設定したデータ通信量を超えるとハイスピードモードへ切り替わります。標準設定では6GBとなっているため、必要に応じて変更すると良いでしょう。(1~99GBまで)
対応エリアについて
W06とWX06ではWiMAX2+エリアとau 4G LTEエリアに対応しています。
対応エリア | 特徴 |
---|---|
WiMAX2+ | バンド41(2.5GHz帯)の高周波数帯を使用/ 高速通信が期待できる |
au 4G LTE | プラチナバンド(800MHz帯)の低周波数帯を使用/ 電波が届きやすくエリアが広い |
WiFi規格について
W06とWX06のWiFi規格はIEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯)、IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯)の2種類です。
WiFi規格 | 特徴 |
---|---|
5GHz帯 | 電子レンジなどほかの機器からの電波干渉を受けにくい |
2.4GHz帯 | 多彩な機器を接続できる |
同時接続台数について
W06とWX06の同時接続台数は16台です。パソコン、スマホ、タブレット、ゲーム機など複数の機器をインターネットに接続できます。ただし、接続台数を増やすほど通信速度は落ちやすいです。
WiFi接続設定について
W06とWX06では、次のWiFi接続設定が行えます。
端末名 | WiFi接続設定の方法 |
---|---|
W06 | 手動/WPS/QRコード/WiFi設定お引越し |
WX06 | 手動/WPS/QRコード/WiFi設定お引越し |
WPSはボタンを押すだけで接続設定できる方法です。面倒な接続設定をなるべく楽にしたい人に便利です。
QRコードによる接続設定では、スマホのカメラを起動し、端末のディスプレイに表示されたQRコードを読み取りします。スマホを接続したいときに便利な設定方法です。
WiFi設定お引越しでは、旧ルーターのSSIDとパスワードを新ルーターへ引き継ぎできます。ルーターを買い替えたときに便利な接続設定の方法です。
WiFi接続設定の名称や、接続設定の手順は端末によって多少異なります。詳しくは各端末の取り扱い説明書をご覧ください。
【W06とWX06の違い】さまざまな面から徹底比較
W06とWX06には、次のような違いがあります。
- 通信速度(理論値と実測)
- 専用クレードルの有無
- バッテリー性能
- 機能
上記の違う点について、詳しく解説していきましょう。
理論値で比較
W06とWX06の通信速度は次のとおりです。
端末名 | 通信速度(理論値) |
---|---|
W06 | 下り最大1.2Gbps/上り最大75Mbps |
WX06 | 下り最大440Mbps/上り最大75Mbps |
下り最大通信速度で比較した場合、W06のほうが大幅に速いです。ただし、1.2GbpsはUSB接続時の下り最大通信速度となります。WiFi接続時は867Mbpsとなる点には注意してください。
実測で比較
理論値はあくまでもスペック上の通信速度です。実測はユーザー一人ひとりの環境や通信状況によって異なります。W06とWX06の実測を調査したところ、優位に立ったのはW06です。
今回の実測の調査に利用したのが「みんなのネット回線速度」というサイトです。実測が気になる人は、次の調査結果をご参考ください。
速度/端末名 | W06 | WX06 |
---|---|---|
平均Ping値 | 68.71ms | 61.02ms |
下り平均速度 | 32.76Mbps | 20.28Mbps |
上り平均速度 | 4.04Mbps | 3.72Mbps |
(2020年05月21調べ)
※平均Ping値(応答速度):オンラインゲームでは速いほど有利
※下り平均速度:ダウンロードするときは速いほど有利
※上り平均速度:アップロードするときは速いほど有利
下り平均速度はW06のほうが、明らかに速くなっています。平均Ping値はWX06のほうが若干速め、上り平均速度は両端末でほぼ同じ結果となりました。
口コミに投稿された実測をチェック
次はW06の速度に関する口コミです。
端末にも速度出るものと出にくいものあるみたいですよ。w06使っていますが常時30mbpsは超えていますし
— 琉御 (@universal11523) May 14, 2020
みんなのネット回線速度で調査した32.76Mbpsという結果とほぼ合致しています。
次はWX06の速度に関する口コミです。
WiMAXの新型モバイルWi-Fiルーター:WX06が届いたので速度テストをしてみました。
WX05 WX06
1回目 11Mbps 19Mbps
2回目 18Mbps 28Mbps
3回目 13Mbps 26Mbps
4回目 19Mbps 19Mbps
5回目 12Mbps 36Mbps※https://t.co/iwUg3AYvf3を利用。いずれも専用クレードル使用。 pic.twitter.com/uKXAJ9XXGX
— 近藤 顕彦【 ? 】ミクさん大好き (@akihikokondosk) February 1, 2020
口コミによると5回目の速度テストは36Mbpsとなっています。1回目~4回目の速度テストは19Mbps~28Mbpsとなっており、みんなのネット回線速度で調査した20.28Mbpsに近い結果です。SNSサイトの実測に関する口コミでもW06のほうが優位に立ちました。
専用クレードルで比較
WX06では専用クレードルを用意しています。WX06クレードル(製造元:NECプラットフォームズ)には通信速度の向上が期待できるアンテナが付いています。さらに端末の充電器機能も付いているのが特徴です。クレードルは別売り(オプション)として提供されるのが一般的となっています。
一方、W06には専用クレードルがありません。クレードルがない代わりに、W06には高性能ハイモードアンテナが搭載されています。そのため、クレードルなしでも高速通信が期待できます。
バッテリー性能で比較
W06とWX06のバッテリー性能は次のとおりです。
バッテリー性能/端末名 | W06 | WX06 |
---|---|---|
容量 | 3,000mAh | 3,200mAh |
連続通信時間 | 約540分(標準設定) | 約690分(標準設定) |
連続待受時間 | 約800時間 | 約700時間 |
WX06のほうがバッテリー容量が多いため、連続通信時間が長くなっています。
機能で比較
W06とWX06に付いている主な機能は次のとおりです。
端末名 | 主な機能 |
---|---|
W06 | 通信量カウンター/「HUAWEI HiLink」アプリ/ベストポジション/通信時間目安表示など |
WX06 | バンドステアリング/おまかせ一括設定機能/ECO機能/スケジュール機能など |
WX06で注目なのがバンドステアリングという機能です。2.4GHzと5GHzの周波数を同時に送信し、より適切な周波数に自動設定する機能となります。安定した高速通信が期待できる機能です。
一方、W06にはバンドステアリング機能がありません。標準設定では2.4GHzモードとなっているため、必要に応じて5GHzモードへ切り替えしてください。
W06とWX06ではどっちがおすすめ?
W06とWX06を比較したうえで、自分にあった端末を選びたいところです。W06をおすすめする人、WX06をおすすめする人は次をご覧ください。
W06をおすすめする人
W06をおすすめするのは速度重視の人です。WX06の下り最大440Mbps、W06の下り最大1.2Gbpsでは大きな差があります。
ただし、下り最大1.2Gbpsで通信できるのは一部のエリアです。(ハイスピードプラスエリアモード設定時)事前にWiMAX2+エリア、au 4G LTEエリアを確認してからWiMAXへ申し込みしてください。
BroadWiMAXの詳細をみるWX06をおすすめする人
WX06をおすすめするのは外で長時間使いたい人です。W06の連続通信時間約540分に対し、WX06では約690分となっています。
ただし、バッテリーは使うごとに消耗するのが一般的です。バッテリーの寿命が来たときは、新しいバッテリーへ交換すると良いでしょう。WX06のバッテリーは、UQアクセサリーショップなどで販売されているため自分で交換できます。
一方、W06は自分でのバッテリー交換が難しいです。そのため、WX06はバッテリーを交換して長く使いたい人にもおすすめします。
WiMAXルーターの使い方
次からはWiMAXルーターの使い方を紹介していきます。(WX06の場合)電源を入れる~電源の切るまでの大まかな手順は次のとおりです。
- 電源を入れる
- 通信モードを選ぶ
- 機器を接続する
- 使い終わったら電源を切る
上記の手順について、詳しく説明していきましょう。
電源を入れる
まずはWX06の本体側面にある電源ボタンを長押してください。購入時のバッテリーは満充電されていないことが多いです。
電源を入れた際、「電池残量が不足しています」と表示されたときはACアダプタ、または専用クレードルで充電してください。バッテリー残量はホーム画面を左にスライドして「情報」→「端末情報」→「電池残量」へ進むと確認できます。
通信モードを選ぶ
ハイスピードモード、ハイスピードプラスエリアモードから使いたい通信モードを選んでください。標準設定はハイスピードモードです。
機器を接続する
パソコンやスマートフォン、タブレット、ゲーム機器などの機器をWiMAXルーターへ接続してください。WiMAXルーターと機器との接続方法は3種類です。
- WiMAXルーター→WiFi接続→機器
- WiMAXルーター→USBケーブル接続→パソコン
- WiMAXルーター→専用クレードルによる有線LAN接続→パソコン
WiMAXルーターはエリア内で電波が届く範囲なら、自宅でも外出先でもインターネットに接続できます。au 4G LTEのプラチナバンドなら人口カバー率99%超です。
ただし、WX06はWiFiスポット接続に対応していません。全国にあるWiFiスポット(カフェや公共交通機関など)に接続したい人は、WiMAX2+のオプション「公衆無線LANサービス」に加入すると良いでしょう。
ちなみにUQ WiMAXのUQ WiFiプレミアムという料金プランなら「公衆無線LANサービス」のオプション料が無料です。
使い終わったら電源を切る
WX06を使い終わったら、次の手順で電源を切ります。
- 1.ホーム画面を表示させる
- 2.電源ボタンを長押しする
- 3.電源オプション画面より「電源OFF」をタップする
休止状態にしたいときは、電源オプション画面で「休止」をタップしてください。
W06とWX06はレンタルと購入とどっちが良い?
W06とWX06はレンタルと購入とどっちが良いのでしょうか?結果から言うと短期間の利用ならレンタル、長期間の利用なら購入がお得です。
W06とWX06はUQ WiMAX オンラインショップにて15,000円で販売されています。一方、W06とWX06をレンタルしたときの料金は1日あたり550円、1か月あたり7,700円が目安です。
(WiFiレンタルどっとこむ調べ)
2か月レンタルすると端末代15,000円を超える計算となります。購入ならレンタルのような返却といった手間はかかりません。
Broad WiMAXなら端末代0円
BroadWiMAX では全端末無料キャンペーンを実施しています。最新端末となるW06もWX06も0円、端末代を気にせずにWiMAXをはじめたい人にピッタリです。
ほかにも初期費用0円!Web割キャンペーン、違約金当社負担乗換えキャンペーンも実施しています。新規契約する人はもちろんのこと、乗り換えする人にもお得なのがBroad WiMAXです。
まとめ
W06とWX06には通信モードや対応エリアなど、さまざまな共通点があります。しかし、通信速度に大きな違いが見られます。
- W06→下り最大1.2Gbps/上り最大75Mbps
- WX06→下り最大440Mbps/上り最大75Mbps
「みんなのネット回線速度」で調査した実測もW06のほうが速くなっています。
- W06→下り平均速度32.76Mbps
- WX06→下り平均速度20.28Mbps
速度にこだわりたい人はWX06よりW06のほうが良いでしょう。ただし、連続通信時間はWX06のほうが長いです。
- W06→連続通信時間約540分
- WX06→連続通信時間約690分
外でのバッテリー切れが気になる人はWX06のほうが良いでしょう。
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