【2020年版】ソフトバンク光のルーターは何がおすすめ?市販ルーターでもいいの?
ソフトバンク光はその名前の通り、大手通信会社ソフトバンクが提供している光回線のサービスです。
フレッツ光の回線を利用していることもあって、日本全国で利用できる使いやすさがあるのですが、「通信速度」が利用者によって差が大きいという特徴があります。
そこでここではその大きなポイントとなる「ルーター」について紹介していきたいと思います。
ソフトバンク光の通信速度の意見が分かれるのは光BBユニットが関係している
ソフトバンク光自身の性能は問題なくても使用している人たちの間では、通信速度を「速い」と感じている人と「遅い」と感じている人がいます。
それは利用しているエリア、建物、時間帯など環境的な問題や、ルーターを設置する位置や利用している端末との距離など設置に関することが影響しています。
ただ、それらの理由よりも大きい理由となっているのが「光BBユニット」を利用しているかどうかなのです。
実はソフトバンク光で通信速度に変化をもたらすのはこの機器なのです。
光BBユニットは、
- モデム
- Wi-Fiルーター
- IPフォンの利用
という3つの役割に関係している重要なものです。
光BBユニットが通信速度自体を大きく改善することができる理由とは
インターネット回線は基本的に「大勢の人が使うと混雑する」というようになっています。
インターネットにつなぐ際にはまず、その入り口にあたる「プロバイダ」を通ることになります。
プロバイダを通って、NTTネットワークに向かうことになるのですが、そのプロバイダとNTTネットワークをつなぐ役割を果たしているのが「網終端装置」です。
今までのインターネット通信は「プロバイダ」「網終端装置」「NTTネットワーク」を順に通過する「IPv4接続」と呼ばれるものでした。
そこで渋滞が起きやすく、これが通信速度を遅くしているのです。
つまりここを通らないルートがあれば通信速度が速くなるとも考えられることになります。
「IPv6 IpoE+IPv4」の誕生
「IPv4」が混雑するのであれば、他のルートを通れば良いとして考えられたのが「IPv6 IpoE+IPv4」という新しい接続方式です。
「IPv6」「v6プラス」とも略されることが多いこの接続ですが、従来のルートとは別のルートを通ることで混雑している網終端装置をとばしてインターネットに接続してしまうという接続方法です。
これだけ便利な「IPv6 IpoE+IPv4」なのですが、日本ではまだまだ普及しているとは言い難く、すべての場所で利用できるというものではありません。
しかしソフトバンク光の「光BBユニット」ではこの「IPv6 IpoE+IPv4」を利用できるようになっているのです。
これがもっとも大きなメリットだと言えます。
3点オプションがもっともお得
ここでいう3点オプションとは、
- 光BBユニットレンタル
- Wi-Fiマルチパック(またはWi-Fi地デジパック)
- 光電話(ホワイト光電話・ひかり電話・BBフォンのいずれか)
のことを指しています。
これは、ソフトバンクのスマホとソフトバンク光のセット割引である「おうち割 光セット」を適用されるために必要な条件なのですが、3つセットで毎月500円(税込540円)というものです。
これはそれぞれの場合、
- 光BBユニット (単体での申し込みの場合:467円/月)
- Wi-Fiマルチパック(単体での申し込みの場合:990円/月)
- 光電話 (単体での申し込みの場合:1000円/月)
というものですので、かなり得になっていることがわかります。
この「Wi-Fiマルチパック」とは、ソフトバンク光の回線を使って自宅内にWi-Fi環境を整えることができるというものです。自宅でスマホの通信制限などを気にすることなく利用することができます。
光BBユニットも常に新しいものに交換を
ソフトバンク光の大きな武器となる光BBユニットですが、それがあるというだけでは安心はできません。
光BBユニットも時々モデルチェンジが行われているからです。
当然古いタイプを使っていれば性能も悪いということがあります。
光BBユニットの機種 | 通信速度 |
---|---|
E-WMTA2.3 | 最大1Gbps(上り/下り) |
E-WMTA2.2 | 最大1Gbps(上り/下り) |
E-WMTA2.1 | 最大100Mbps(上り/下り) |
となっています。
もし古い機種を使っている場合は交換してもらえる場合がありますので、申し込んでみましょう。
光BBユニットの交換してもらえる条件とその方法
光BBユニットの交換をしてもらうにはいくつかの条件があります。
- 最大速度100Mbpsの「E-WMTA2.1」を利用している
- ソフトバンク光のハイスピードタイプ・スーパーハイスピードタイプ ・ギガスピードタイプのいずれかを契約している
というものです。
この条件に当てはまっていればwebの「My SoftBank」から光BBユニットの交換依頼をすることができます。
新しい光BBユニットは申し込みをした後、1週間ほどで到着します。
それまで使用していた機器は交換で返却することになりますので、梱包して配達員に渡すようにしましょう。
光BBユニットの性能
名称 | 性能 |
---|---|
WANポート インターフェース | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T |
伝送速度 | 1Gbps |
WANポート | 1ポート |
LANポート インターフェース | 1000BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T |
伝送速度 | 1Gbps |
LANポート | 4ポート |
内蔵無線LAN機能 無線LAN規格 | IEEE 802.11b IEEE 802.11g IEEE 802.11n IEEE 802.11a IEEE 802.11ac |
周波数帯 | 2.4GHz帯 5GHz帯 |
暗号化方式 | WPA2 WPA(PSK:AES) WPA(PSK:TKIP) WEP |
伝送速度 | 最大 1.3Gbps |
その他ポート | USBポート2ポート |
電話機ポート | 1ポート |
動作環境 | 周囲温度:5 ~ 40℃ |
周囲湿度 | 15 ~ 85% |
定格電圧 | 12V |
定格電流 | 2.5A |
最大消費電力 | 30W |
電源 | ACアダプタ |
入力 | AC100V、50/60Hz |
外形寸法 | 高さ195mm×横幅140mm×奥行36mm |
本体重量 | 約670g |
光BBユニットの接続方法は
光BBにWi-Fi機能を持たせるためにはいくつかの方法があります。
それらの方法を使わずに光BBユニット単体では有線用のルーター機能しかないのです。
ここではその方法について紹介していきます。
Wi-Fiマルチパックを使う
先ほど紹介した「Wi-Fiマルチパック」を光BBユニットと同時に利用することで自宅でWi-Fiを利用できるようになります。
また、自宅だけではなく、「機能BBモバイルポイント」も利用できるようになります。
これは日本全国の飲食店やJRの主要な駅、新幹線の中など5000ヶ所ほどで展開されているWi-Fiスポットを利用できるというものです。
Wi-Fiマルチパックに加入すればこの公衆無線LANも利用できるようになるため、外出先で利用したいという人にもおすすめです。
また、このWi-Fiマルチパックはセキュリティ性能が高いことでも有名です。
機能 | 機能詳細 |
---|---|
暗号化設定 | 通信データの暗号化で、盗聴やネットワークの不正利用を防ぐ |
MACアドレスフィルタリング | 無線端末限定でMACアドレスフィルタリング機能を搭載し、登録以外の端末からの無線LANアクセスを防ぐ |
簡易ファイヤーウォール機能 | LAN側に接続されたパソコンのIPアドレスを外部から特定できず、不法な侵入を防ぐ |
マルチSSID機能 | パソコンとゲーム機など、設定可能なセキュリティ機能が異なる複数の機器を接続する場合、それぞれの機器に合わせて2種類のセキュリティ機能を同時に利用することが可能 |
セキュリティ設定 | 光BBユニットの「機能ボタン」を押すだけで簡単にセキュリティ設定ができる |
こういったセキュリティ機能があるというのも安心できる材料です。
市販の無線LANルーターを購入する
市販のルーターを購入して利用するということもできます。
ただし、どれでも良いというわけではありません。
利用できる環境のもの、正しく利用できる規格のもの、求める速度を出せるもの、特別な機能が付いているものである必要があります。
利用環境
市販の無線LANルーターの説明書や仕様書には利用環境が記載されています。
設置する場所や間取り、環境などを考えて、それに適したものを選ぶ必要があります。
Wi-Fi規格
世界でWi-Fiの規格は統一されており、6種類があります。
無線LAN規格 | 最大速度(ベストエフォート) |
---|---|
IEEE802.11ad | 6,700Mbps |
IEEE802.11ac | 6,900Mbps |
IEEE802.11n | 600Mbps |
IEEE802.11a | 54Mbps |
IEEE802.11g | 54Mbps |
IEEE802.11b | 11Mbps |
規格ごとの性能を見れば、どの最大速度まで対応しているかがすぐにわかるようになっています。
光回線を優秀なプランで契約をしていてもルーターの性能が悪ければ、それだけの最大速度しか出ませんので注意が必要です。
販売されているルーターの中には非常に安価なものもあるのですが、それだけ性能が悪い、規格が古いものである可能性があります。
光回線の最大速度に対応しているかどうかを必ず確認しましょう。
通信速度
こちらは当然、光回線で出せる最大速度に対応しているものでなければいけません。
ソフトバンク光でIPv6を利用して通信速度を速くしようとしている人であればなおさらです。
「IPv6対応の無線LANルーター」を選ぶのが良いでしょう。
ソフトバンク光にレンタル料金をずっと払い続けたくない、常に最新のルーターを自分で購入して利用したいという人であれば市販のルーターを購入して利用するというのも悪くないかもしれません。
SoftBank光公式代理店のN’sカンパニーから申し込めば、高性能のWi-Fiルーターが利用でき、更にキャッシュバックも受け取ることができるのでおススメです!
Wi-Fiルーターの特別な機能を紹介
最近のWi-Fiルーターにはさまざまな特別機能がついています。
使用する目的、場所などの条件に合わせて必要な機能がついているルーターを選ぶことも重要です。
これらの機能をうまく使うことでさらに効率よくWi-Fiを利用することができます。
ここではそれらの特別な機能をいくつか紹介していきます。
干渉波自動回避機能
こちらは電波が干渉しあうのを自動的に避けてくれるという機能です。
Wi-Fiルーターはマイクロ波という電波を飛ばしています。
家電の中には電子レンジなどのようにマイクロ波を出すものがあり、それらが近くにあったりするとお互いに干渉しあって通信が阻害されることになります。
この「干渉波自動回避機能」はそういった電波の干渉を避けて、近くに電波を感知した場合は空いているチャンネルに自動で切り替えてくれるというものです。
このことによって電波干渉による通信の切断や、通信速度の低下などを防いでくれるのです。
ビームフォーミング
こちらはWi-Fiルーターと通信している機器の位置を探しだして、そこに向けて電波を束ねて強くした上で届けるという機能です。
使用している端末まで強い電波が届くため、規定の通信速度をしっかりと出すことができる機能となっています。
また、端末まで距離があった場合でもそこまで電波を弱めることなく届けることができます。
光BBユニットにはこのビームフォーミング機能が搭載されていません。
もし市販のルーターを購入するのであれば、この機能が付いているルーターを選ぶのが良いでしょう。
メッシュWi-Fi
こちらは同じメーカーの親機と子機を使ってWi-Fiの電波を網目のように広げていく機能です。
近くにある親機や子機を自動で認識して接続先を切り替えるため、毎回自分で接続先を切り替える必要がありません。
この機能でWi-Fiの電波の死角を減らすことで、場所を移動してもスムーズに接続をできるようにしています。
あちこちに移動してスマホなどを使用することが多い人におすすめの機能です。
高性能CPU
容量が大きいものを処理しようとするとどうしても負担が大きくなるものですが、高性能CPU搭載モデルのルーターであれば、同時に処理するデータ数が増えるために遅延させずに処理を継続することができます。
データ容量が大きいオンラインゲームや動画の視聴などをスムーズに行うためには「高性能CPU搭載Wi-Fiルーター」がおすすめです。
AOSS
Wi-Fiルーターと接続しようとしている端末やゲーム機などとうまく設定できない、設定の仕方がわからないということがあります。
そういった人におすすめの機能が「AOSS」です。
これはWi-Fiルーターと接続したい機器の通信をボタン一つで設定することができます。接続からセキュリティの設定まで自動で行なってくれるので、機器に詳しくない人でも安心です。
引っ越しなどや買い替えを行った際に簡単に古いルーターと新しいルーターとの交換を行うことができる機能となっています。
ソフトバンク光の光BBユニットや市販ルーターの設定方法
では次にソフトバンク光の光BBユニットや市販ルーターの設定方法を紹介していきます。
基本的には指示された手順通りに接続していけばつながるようにはなっています。
光BBユニットの場合と市販ルーターの場合をそれぞれ紹介していきます。
ソフトバンク光の光BBユニットを利用する場合
- 光回線の工事の際に設置されたONU(モデム)のLANポートと光BBユニットのWANポートを接続する
- 光BBユニットの側面やマニュアルに記載されているSSIDとパスワードを確認する
- 接続する端末のWi-Fi設定画面で、光BBユニットのSSIDを選択しパスワードを入力する
- 設定完了したら端末がインターネットにつながるかどうかを確認する
という流れになります。
もし、これらの設定で不明な部分があればソフトバンク光のサポートセンターに連絡をすればサポートしてもらえます。
ソフトバンク光 サポートセンター
TEL:0800-111-2009
営業時間:10:00~19:00(年中無休)
ソフトバンク光で市販ルーターを設定する場合
- 光回線の工事の際に設置されたONU(モデム)のLANポートと無線LANルーターのWANポートを接続する
- 無線LANルーターの側面やマニュアルに記載されているSSIDとパスワードを確認する
- 接続する端末のWi-Fi設定画面で、無線LANルーターのSSIDを選択しパスワードを入力する
- 設定完了したら端末がインターネットにつながるかどうかを確認する
という流れです。
こちらは不明な部分があれば、メーカーに直接連絡をしてみましょう。
ソフトバンク光で設定したが繋がらない、通信速度が遅いときの対処法
ルーターを設定、接続したものの、うまく繋がらない、通信速度が遅いということがあります。
いくつかその原因と対処法について紹介していきます。
まずルーターを再起動する
ソフトバンク光を利用していて何か不具合の疑いがあるという場合は、まずルーターを再起動させてみましょう。
おかしい部分があったとしても再起動すれば解決するということもあります。
利用している端末側も再起動をすればより効果的です。
ルーター周りの配線をチェックする
ルーターは新しいものを使っているが、つないでいるLANケーブルが劣化しているということがあります。
ケーブルが劣化していることで通信速度が遅くなる場合がありますので、そのあたりをチェックしてみましょう。
また、インターネットが繋がらないという場合にケーブルをチェックしたら外れていたということもあります。
ルーター周辺のケーブルが正常かどうかを見てみましょう。
光BBユニットの故障が疑われる場合
ソフトバンク光を利用していて、うまくインターネットがつながらなくなった場合は機器が故障している可能性があります。
まず本当に故障しているかどうかを確認しましょう。
ランプ確認を行う
- NTTのロゴが記載されている機器と光BBユニットの電源アダプターを抜いて1分待つ
- NTTの接続機器→光BBユニットの順番で電源アダプターを接続しなおす
- ケーブルなどが正しく差し込まれているかどうかも確認する
この方法で確認してランプが正常に点灯するかどうかをチェックしましょう。
正常に点灯していれば問題はありません。
ランプが点灯しない場合などはソフトバンク光に交換をしてもらうことになります。
ソフトバンク光の光BBユニットの交換・返却方法
ソフトバンク光に光BBユニットを交換や返却をする場合は以下のように行っていきます。
故障している機器を交換する場合、解約をして返却する場合に利用しましょう。
光BBユニットと付属品を梱包する
まず交換や返却をする場合は、その時に使用している機器を梱包していくことになります。
最初に送付されてきた箱などがあれば、それに入れましょう。
もし無い場合は自分で適当な大きさの箱を用意する必要があります。
その際、付属品のケーブルやアダプタなどがあれば一緒にいれてしまいましょう。
ケーブルが劣化して破損している場合などは返却の必要はありません。
梱包した機器を発送する
宅配を利用して返却するのですが、送料は利用者負担になりますので、元払伝票を利用しましょう。
返却先は以下の場所になります。
光BBユニットの返却先住所
〒277-0804
千葉県柏市新十余二3-1 GLP柏物流センター1階
SoftBank モデム係
電話番号:0800-1111-820
もし宅配中に光BBユニットが破損すると弁済金が請求されてしまいますので、丁寧に梱包し、緩衝材なども利用すると良いでしょう。
費用について
機器が故障している場合、
- 利用者の過失で故障・・・修理、交換費用7143円
- 利用者の過失ではなく故障・・・無料
となっています。
また、解約時に期限までに機器を返却しないと18000円の違約金が請求されることになります。
期限内に返却するようにしましょう。
ソフトバンク光の光BBユニットのルーターまとめ
ソフトバンク光では光BBユニットを利用したサービスを受けることができます。
Wi-Fiマルチパックなどを合わせて利用すると効果的なのですが、それぞれ個別で申し込むと費用が高くなる場合があります。
「3点オプション」のセットなどをうまく使って費用を抑えながらサービスを利用すると良いでしょう。
もし自分でどうしても利用したいルーターがあるのであれば、市販のルーターを購入して利用するというのも良いかもしれません。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません