【2020年版】ソフトバンク光でIPv6を利用する方法!速度が遅いと思ったら試してみて!
光回線がどんどん普及してきていますが、その分だけ利用者が増えることで「混雑する」「通信速度が遅い」ということが増えてきています。
もちろんルーターなどの機器やケーブルなどが関係することもありますが、根本的な接続方法が大きな割合を占めているのは間違いありません。
そこでここではソフトバンク光で「IPv6」を使って速度を速くする方法を紹介していきたいと思います。
もともと利用されていた接続方法とは
ソフトバンク光に限らず、現在日本で主流となっている接続方法は「IPv4」と呼ばれるものです。
まずここでいう「IP」ですがこれは「インターネットプロトコル」のことで、インターネットに接続されたコンピューター同士でデータをやりとりするための方法などを定めた規約のことを意味しています。
IPv4はその名前の通りIPの4つ目になります。
インターネットが広く普及し始めた2000前後から急激に使用されるようになり、現在でも使用されています。
インターネットに接続されたコンピューターには、それぞれのコンピューターを識別するためのIPアドレスと呼ばれる決まった固有の番号が割り当てられるようになっています。
これはインターネット上での住所のようなものです。
「IPv4」ではこのIPアドレスを32ビットのデータとして表します。
IPv4のアドレス総数は2の32乗個、42億9496万7296個となっています。
このことにより最大約43億台のコンピューターがインターネットに直接接続できます。
しかしインターネットの急速な普及により、利用者が増えてきたことで現在ではIPv4だけではアドレスの数が足りなくなる、混雑するという状況になってきています。
そこで次世代のプロトコルとして誕生したのが「IPv6」です。
次世代の接続方法「IPv6」とは
IPv6ではIPアドレスを128ビットのデータとして表現しています。
このことでアドレス総数は3.4×10の38乗個、つまり約340澗個となります。
実際にこれだけの数が利用されることはないので、ほぼ無限だと言えるほどの数になります。
また、IPv6では、それぞれの家庭の端末などに付与されるIPv6アドレスはMACアドレス(各端末・機器に割り当てられた固有の識別番号)をベースに自動設定されるようになっています。
そのため利用者はIPv6アドレスの設定などは基本的に不要となっています。
そしてとにかく豊富なアドレス数が用意されていることで、家電類なども合わせて多くの機器でIPv6アドレスを使えるようになっています。
このIPv6は欧米では普及が広まっていますが、日本ではまだ普及の途上だと言えます。
すでに、携帯事業者が提供しているインターネット接続サービスではIPv6アドレスが標準的に利用されるようになっていますが、コンテンツ供給側(サーバー)はIPv4だけでなくIPv6対応も進められています。
通信方式の機能「PPPoE」と「IPoE」の違いとは
これはあまり気にしている人がいないかもしれませんが、通信速度を意識する際には重要となるものです。
ここでは簡単にそれらについて紹介していきます。
PPPoEとは
「PPPoE」は「PPP (Point-to-Point Protocol」という通信方式の機能を一般的に利用できるようにしたものです。
「PPP」とはモデムを使ってコンピューターをインターネットに接続するときやルーター同士を接続するときに必要となるプロトコルのことを意味しています。
ここにはユーザー認証やIPアドレスの割り当てといった機能が含まれており、家庭のパソコンを使ってインターネットに接続する場合には、契約しているプロバイダから付与されているIDとパスワードを入力して接続することになっています。
1990年代ごろは電話回線を利用してインターネットに接続をしていたのですが、2000年前後ごろになってADSLや光ファイバー回線などの常時接続が一般化されてきてからも、それまで使われてきた技術を「PPPoE方式」としてNTT東西などの通信事業者のネットワークに接続に利用することになりました。
IPoEとは
「IPoE」とは、NTT東西のNGN網(次世代ネットワーク)など事業者側のネットワークと直接接続してIP通信を行う通信方式のことを指しています。
PPPoEのようにインターネットに接続するたびに接続用のIDやパスワードを必要とせずに直接接続することができるという特徴があります。
その違いを表にすると、
PPPoE | IPoE | |
---|---|---|
帯域幅 | 狭い | 広い |
最大速度 | 200Mbps | 100Gbps |
認証方式 | ユーザー認証 | 回線認証 |
となっており、その最大通信速度は圧倒的です。
また、IPoEはPPPoEと比べて帯域幅が広く、認証方式も回線認証ですので、いちいちユーザー認証が必要とされません。
つまり、このIPoE接続方式を利用することで回線が混雑して切断されてしまったり、速度が低下するということが起こるのを回避することができるのです。
そのため厳密に言えば「IPv6にすれば速度が速くなる」というのではなく、「IPv6(IPoE接続)にすることで速くなる」というのが正解ということになります。
「IPoE」を利用する際の注意点とは
通信速度が速くなるのであれば「IPoE」を利用したいということになる人が多いかもしれませんが、正しく知っておかなければならないことがいくつかあります。
そこでここではそれらの注意点について紹介していきます。
IPv6=IPoE接続ということではない
勘違いをする人が多いのですが、「IPv6」であれば「IPoE接続」ではありません。
接続の種類には以下のような3種類があります。
- IPv6(IPoE接続)
- IPv6(PPPoE接続)
- IPv4(PPPoE接続)
ここで注意しなければならないのはIPv6は、IPoE接続とPPPoE接続の2つに対応しているということです。
せっかくIPv6に変更しても接続方式が「PPPoE方式」であれば回線速度は速くならないのです。
現在利用できる光回線やプロバイダの業者の中にはIPv6でもPPPoE接続を取り扱っているところもあります。
せっかくのIPv6ですので、「IPoE方式」であるものを選ぶようにしましょう。
IPv6ではIPv4サイトに接続することができない
IPv6(IPoE接続)は通信も安定しますし、速度も速いので利用を望む人が多くなっています。
しかしIPv4から乗り換える際に注意しなければならないのは「IPv6ではIPv4のサイトに接続をすることができない」ということです。
これら二つは別の通信方式ですので、お互いの専用のサイトについてはつなぐことができないのです。
日本ではまだまだIPv6に対応しているサイトは普及しておらず、多くはIPv4のサイトとなっています。
そのため、完全にIPv6しか使えない状態にしてしまうと、多くのサイトにつなぐことができなくなってしまうのです。
そこで考えられるのはIPv6(IPoE接続)でありながらもIPv4に対応するという通信方式です。
その方式を「IPv4 over IPv6」というもので、IPv6でIPv4を使った通信ができるようにしたという仕組みです。
これは、IPv4のデータを変換することでIPv6に見せかけることによって、IPv4のサイトをIPv6でも見られるようにしたものです。
また、データをIPv6に変換していることで、IPoE方式で扱うことができるため通信速度が速く安定しています。
不便なく乗り換えるためには「IPv6」、「IPoE接続」、「IPv4 over IPv6」というポイントを押さえておかなければならないと言えます。
v6プラスとは
最近少しずつ増えてきている「v6プラス」とは、「IPv6」、「IPoE接続」、「IPv4 over IPv6」の条件を満たす通信サービスです。
「日本ネットワークネイブラー株式会社」が提供しているサービスであり、「IPv6」、「IPoE接続」、「IPv4 over IPv6」とシステム的にそれほど大きい違いがあるものではありません。
通信速度という点では現在の通信方式の中でもトップクラスに位置付けられているものですが、一部対応していないサービスがあります。
もし、こちらに乗り換える場合にはそれらに注意が必要です。
利用できないサービスとは、
- 固定IPサービス
- 特定のプロトコル(PPTP、SCTP)を利用するサービス
- 一部オンラインゲームなど、特定ポートを使用するサービス
- IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービス
- 利用可能なポート番号、ポート数に制限があるため、外部に対してサーバー公開はできません。
v6プラス相当のサービスを利用するには
v6プラスや、IPv6 IPoE + IPv4のサービスといったサービスを利用するには光回線の業者が提供している契約プランに申し込むということと、それに対応しているルーターなどの機器をそろえる必要があります。
契約プランを利用していても、対応した機器を使用していなければ正常に利用することができずに通信速度も速くはならないのです。
無線子機の規格も確認しておく
無線子機とはパソコンやスマホ、タブレットなどの利用する端末に内臓されている無線LANを受け取る側の機器のことを指しています。
この機器にもいくつかの規格があり、その規格によって最大速度が決まっています。
規格 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
---|---|---|
IEEE802.11ad | 6.7Gbps | 60GHz帯 |
IEEE802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11n | 600Mbps | 2.4G帯/5GHz帯 |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
この表の通り、規格によって最大通信速度にはかなりの差が出ています。
もし思ったよりも通信速度が出ていないということがあればこういった機器が古いということが関係しているのかもしれません。
持っている性能をしっかりと出して通信速度を速くするためには無線LANの親機であるルーターと、子機である端末などのどちらもがこの規格に対応している必要があります。
もし、どちらかの規格が古い場合は、その分だけ通信速度は遅くなってしまうことになります。
よくあるのはスマホなどは新しいものを使っているものの、パソコンは古いものを使っているという場合などです。
この場合、どうしてもパソコンでは思うように通信速度が出ないことがあります。
こういった場合は別に外付けの無線LAN子機などを付けることで対処することができます。
有線LANケーブルの確認も必要
回線終端装置とルーターを接続するケーブルにも規格があります。
当然規格が古いものはそれだけ性能が劣ることになります。
機器が新しくてもケーブルが古ければ思うように通信速度が出ませんので、こちらも合わせて注意しておきましょう。
規格 | 通信速度(bps) |
---|---|
CAT5 | 100Mbps |
CAT5e | 1Gbps |
CAT6 | 1Gbps |
CAT6A | 10Gbps |
CAT7 | 10Gbps |
CAT7A | 10Gbps |
CAT8 | 40Gbps |
ルーターを光回線の会社やプロバイダからレンタルする場合などはケーブルも付属しているのが一般的で、その場合は付属しているケーブルを使えば問題ありません。
機器を替えたのにケーブルだけ古いものを使っているという場合は注意した方が良いでしょう。
v6プラス相当のサービスに対応した光回線は
これからさらに普及が進んでいくことが予想されるv6プラス相当のサービスですが、すべての運営会社で適用されているわけではありません。
光回線 | v6プラス対応しているか |
---|---|
ドコモ光 | プロバイダにより異なる |
auひかり | IPv6 IPoE + IPv4 |
ソフトバンク光 | IPv6 IPoE + IPv4 |
So-net光プラス | v6プラス |
ビッグローブ光 | IPv6 IPoE + IPv4 |
@nifty光 | v6プラス |
NURO光 | IPv6 IPoE + IPv4 |
このように主要な光回線では基本的に対応していると考えて良いでしょう。
ただし、ドコモ光は利用できるプロバイダが多く、プロバイダによって対応が違っているので注意が必要です。
自分が利用しようとしているプロバイダがサービスに対応しているかどうかは必ず事前に確認しておきましょう。
プロバイダの対応一覧
ドコモnet | IPv6 IPoE + IPv4 |
---|---|
plala | IPv6 IPoE + IPv4 |
GMOとくとくBB | v6プラス |
@nifty | v6プラス |
DTI | IPv6 IPoE + IPv4 |
BIGLOBE | IPv6 IPoE + IPv4 |
andline | v6プラス |
Tigers-net.com | v6プラス |
OCN | v6プラス |
@TCOM | v6プラス |
エディオンネット | ✕ |
BB.excite | ✕ |
hi-ho | IPv6 IPoE + IPv4 |
SIS | v6プラス |
IC-net | v6プラス |
SYNAPSE | ✕ |
Rakutenブロードバンド | ✕ |
@ネスク | ✕ |
TiKTiKi | ✕ |
COARA | ✕ |
TNC | ✕ |
AsahiNet | ✕ |
WAKWAK | ✕ |
@ちゃんふるネット | v6プラス |
このようにv6プラス相当のサービスが利用できるかどうかは光回線会社、プロバイダによっても違ってきます。
通信速度にこだわりたい場合には単に「IPv6」に変更すれば良いというものではなく、「IPv6」「IPoE接続」「IPv4 over IPv6」を満たすサービスへの申込みと、対応したルーターが必要になるということを覚えておきましょう。
また、プロバイダによっては「IPv6」ではあるが、通信方式が「PPPoE接続」という場合があります。
この場合はどうしても通信速度は遅くなってしまいますので、申し込む前にどういった通信方式に対応しているのか、最適な速度で利用できるのかということを確認しておく必要があります。
Wi-Fiルーターを選ぶ際の参考知識を紹介
Wi-Fiルーターを選ぶ際は「IPv6」「IPoE接続」「IPv4 over IPv6」に対応したものを選ぶのが基本ですが、それ以外にもあると便利な機能が付いているものがあります。
自分の使用する目的、場所などの条件に合わせて必要な機能がついているルーターを選ぶことも重要です。
これらの機能をうまく使うことでさらに効率よくWi-Fiを利用することができます。
ソフトバンク光をより効率よく利用するためにそれらの機能を知っておきましょう。
ここではそれらの特別な機能をいくつか紹介していきます。
ビームフォーミング
こちらはWi-Fiルーターと通信している機器の位置を探しだして、そこに向けて電波を束ねて強くした上で届けてくれるという機能です。
使用している端末まで強い電波が届くため、規定の通信速度をしっかりと出すことができる機能となっています。
また、端末まで距離があった場合でもそこまで電波を弱めることなく届けることができます。
ソフトバンク光の光BBユニットにはこのビームフォーミング機能が搭載されていません。
もし市販のルーターを購入するのであれば、この機能が付いているルーターを選ぶのが良いでしょう。
干渉波自動回避機能
こちらは電波が干渉しあうのを自動的に避けてくれるという機能です。
Wi-Fiルーターはマイクロ波という電波を飛ばしています。
家電の中には電子レンジなどのようにマイクロ波を出すものがあり、それらが近くにあったりするとお互いに干渉しあって通信が阻害されることになります。
この「干渉波自動回避機能」はそういった電波の干渉を避けて、近くに電波を感知した場合は空いているチャンネルに自動で切り替えてくれるというものです。
このことによって電波干渉による通信の切断や、通信速度の低下などを防いでくれるのです。
メッシュWi-Fi
こちらは同じメーカーの親機と子機を使ってWi-Fiの電波を網目のように広げていく機能です。
近くにある親機や子機を自動で認識して接続先を切り替えるため、毎回自分で接続先を切り替える必要がありません。
この機能でWi-Fiの電波の死角を減らすことで、場所を移動してもスムーズに接続をできるようにしています。
あちこちに移動してスマホなどを使用することが多い人におすすめの機能です。
高性能CPU
容量が大きいものを処理しようとするとどうしても負担が大きくなるものですが、高性能CPU搭載モデルのルーターであれば、同時に処理するデータ数が増えるために遅延させずに処理を継続することができます。
データ容量が大きいオンラインゲームや動画の視聴などをスムーズに行うためには「高性能CPU搭載Wi-Fiルーター」がおすすめです。
AOSS
Wi-Fiルーターと接続しようとしている端末やゲーム機などとうまく設定できない、設定の仕方がわからないということがあります。
そういった人におすすめの機能が「AOSS」です。
これはWi-Fiルーターと接続したい機器の通信をボタン一つで設定することができます。接続からセキュリティの設定まで自動で行なってくれるので、機器に詳しくない人でも安心です。
引っ越しなどや買い替えを行った際に簡単に古いルーターと新しいルーターとの交換を行うことができる機能となっています。
ソフトバンク光の光BBユニットや市販ルーターの設定方法
ソフトバンク光で「IPv6」「IPoE接続」「IPv4 over IPv6」などのサービスを利用するのであれば「光BBユニット」を利用するのがもっとも手軽かもしれません。
もちろん、市販のルーターを自分で購入しても利用することはできます。
ここでは、それらソフトバンク光の光BBユニットや市販ルーターの設定方法を紹介していきます。
ソフトバンク光の光BBユニットを利用する場合
- 光回線の工事の際に設置されたONU(モデム)のLANポートと光BBユニットのWANポートを接続する
- 光BBユニットの側面やマニュアルに記載されているSSIDとパスワードを確認する
- 接続する端末のWi-Fi設定画面で、光BBユニットのSSIDを選択しパスワードを入力する
- 設定完了したら端末がインターネットにつながるかどうかを確認する
という流れになります。
もし、これらの設定で不明な部分があればソフトバンク光のサポートセンターに連絡をすればサポートしてもらえます。
ソフトバンク光 サポートセンター
TEL:0800-111-2009 営業時間:10:00~19:00(年中無休)
ソフトバンク光で市販ルーターを設定する場合
- 光回線の工事の際に設置されたONU(モデム)のLANポートと無線LANルーターのWANポートを接続する
- 無線LANルーターの側面やマニュアルに記載されているSSIDとパスワードを確認する
- 接続する端末のWi-Fi設定画面で、無線LANルーターのSSIDを選択しパスワードを入力する
- 設定完了したら端末がインターネットにつながるかどうかを確認する
という流れです。
こちらは不明な部分があれば、メーカーに直接連絡をしてみましょう。
ソフトバンク光でIPv6を利用する方法のまとめ
インターネットを利用するにも「IPv4接続」や「IPv6接続」、また、「PPPoE」と「IPoE」など色々な方式があります。
まずはそれらがどういったものなのかを知った上で、通信速度を速くするために必要なプランを選んでいく必要があります。
ソフトバンク光では「IPv6高速ハイブリッド」というサービスが行われており、それを適切な機器で利用すれば安定して速い速度でインターネットを利用できるようになります。
申し込みをする際には、契約プランや機器の規格なども合わせて考えるようにしましょう。
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